【熊王ゼミ】セルロースナノファイバーを用いた作品の学生プレゼン会を行いました | TOPICS

　6月10日、磐田キャンパスに株式会社大昭和加工紙業田中博邦代表取締役社長をお招きし、熊王ゼミの学生らがセルロースナノファイバー（以下CNF）を用いた作品のプレゼン会を行いました。CNFとは、木材をはじめとした天然素材を原料としており、資源の豊かさ・環境へのやさしさ・多様性など、脱炭素という現代社会のニーズに合致する特徴があります。現在は高強度材料や構造材料だけでなく透明材料や光学材料、食品や化粧品など幅広い産業分野で注目を集めています。

　今回の課題は「カードケース」。学生らは工夫した点や苦労した点を交えながら作品を紹介しました。使用した素材は、紙をCNF入りの接着剤で3層に貼り合わせ、強度と耐久性を高めたものです。固い素材での作品作りに苦戦する学生は多く、段ボールで試作したり、切り方や接着剤の塗り方を工夫したりと、それぞれの感性を感じられるプレゼン会となりました。プレゼン後は１人ひとり田中社長から利便性や商品化も踏まえたコメントをいただきました。

　サッカー部に所属する3名は熊王教授のアドバイスから、長時間水に漬けると柔軟性が出るという素材の特徴を活かして「膝当て」も制作。作品は実際に部活動で使用し、感想や実用性とともに制作過程を紹介しました。

　熊王教授からの講評では、各々の発想を実現させるために多くの工夫がみられたことが評価されるとともに、「ものづくり」における心構えの大切さについてお話がありました。

　田中社長からは「何をするにしても志を大切に。新しいことに目を向けて、自分がワクワクするようなことに挑戦してほしい」と、温かいお言葉をいただきました。

　今年度も、熊王ゼミでの新商品開発に向けたプロジェクトがスタートしました。今後、学生のアイディアからどのような作品が作られるのか、楽しみにしていてください！
　関係者の皆様方、引き続きよろしくお願いいたします。

経営学部　熊王康宏教授

株式会社大昭和加工紙業田中博邦代表取締役社長

2024年度熊王ゼミの学生達とともに