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熊王ゼミが開発!森町の魅力を香りで伝えるアロマオイル


 静岡産業大学の熊王ゼミは、令和4年度から進めてきた官学連携事業「遠州の小京都 森町の香りプロジェクト」において、森町の魅力をイメージした3種類のエッセンシャルアロマオイルを開発しました。このプロジェクトでは、感性工学を専門とする熊王ゼミの学生たちが、毎年異なるテーマを設定し、最も適した香り成分を感性評価で分析。その結果をもとに、3年をかけて香りを完成させました。商品のお披露目とともに、3カ年にわたる同プロジェクトが完了し、ゼミ生が森町の太田康雄町長に成果を報告しました。

 ゼミ生を代表して岡田姫佳さん(経営学部3年)は、「森町の魅力やブランド感をどの香りで表現するかに注力しました。今年度は豊かな自然をテーマに、『森町のもつ素朴さと神話的な美しさを印象づけるには緑茶とユリの混合が良い』という分析結果が得られました。また、今回の香りプロジェクトでは『森町の香りとして評価が高いものは緑茶』という知見も得られ、非常に有意義な3年間でした」と振り返りました。岡田さんは浜松市出身で森町にもなじみがあり、アロマや香水が好きで「好きなまちと好きなものを組み合わせる貴重な研究ができ、先輩たちの思いを引き継ぐことができた」とも語りました。
 太田町長は「それぞれ特徴があって良い香り。今年度のものはユリの香りが印象的で、強さも感じました」と感想をいただきました。

 感性工学は、あいまいな「人の感性」を数値化・分析し、それをもとに製品の開発やブランド化に生かす学問です。同プロジェクトでは、ゼミ生たちがまず森町の景観や名所、特産品などをリサーチし、印象に残った香りを選定。その香りに対する感覚や「森町らしさ」のイメージを評価項目として、延べ65人の学生が感性評価を行い、分析を数値化。その結果として、最も適した香り成分が導き出されました。

商品化された3種類のアロマオイルは、森町の特産品である緑茶の香りをベースに、以下の3つのテーマで開発されました。
「祈り」:神社仏閣をイメージし、紫檀(したん)のお香の香りを合わせたもの
「いっぷく」:和菓子をイメージし、小豆の香りを合わせたもの
「森町の風」:豊かな自然をイメージし、ユリの香りを合わせたもの

 販売価格は、1本(5ml)1,200円(税込)、3本セット(15ml)3,300円(税込)。この商品は、第37回森町産業祭「もりもり2万人まつり&農協祭」(11月24日開催)で販売を開始し、その後は「森町体験の里アクティ森」(周智郡森町問詰)にて販売予定です。さらに、3本セット購入者には、セルロースナノファイバーを活用したアロマディフューザーがプレゼントされる予定です(限定数)。

 このアロマオイルを通して、遠州の小京都・森町の魅力をぜひ感じてください。

<補足>
 同プロジェクトは、森町の「遠州の小京都まちづくり基本構想及び基本計画」(平成29年度策定)に基づいて進められたものです。本学では、森町との産学官連携による「遠州の小京都まちづくり」をこれまでにも進めており、平成30年度には町内の菓子店で使用する手提げ紙袋の製作、令和元年度には京都の老舗カバン店「一澤信三郎帆布」と森町とのコラボカバンの製作なども行いました。