本学教員が内閣府にて「県民経済計算から見る地域の経済循環」を講演
10月2日(火)、内閣府において牧野好洋 経営学部教授が県民経済計算推計担当者に対し「県民経済計算から見る地域の経済循環-国民経済計算との比較等を通して-」と題する講演を行いました。
県民経済計算とは国民経済計算(GDP統計)のいわば地域版にあたる統計で、地域の経済規模、産業構造および所得水準を明らかにしたものです。牧野教授は県民経済計算と国民経済計算の違いに触れながら、これらの統計を活用して地域の経済循環を包括的かつ体系的に捉える分析モデルについて説明しました。
県民経済計算とは国民経済計算(GDP統計)のいわば地域版にあたる統計で、地域の経済規模、産業構造および所得水準を明らかにしたものです。牧野教授は県民経済計算と国民経済計算の違いに触れながら、これらの統計を活用して地域の経済循環を包括的かつ体系的に捉える分析モデルについて説明しました。
講演の中で牧野教授は、「私たちの身体は血液が流れ、人間としての活動が行われている。その血流は脈で測ることができる。それと同じように、地域経済における循環は県民経済計算で捉えることができる。その流れを捉える指標がGDPである。県民経済計算のT型勘定群を勘定行列に組み換えて分析することで、地域の経済循環の特徴や変容を捉えることができる。」と述べました。そして県民/市民経済計算の担当者に向け、「県民経済計算は一国を対象とする統計では把握しきれない地域の多様性を捉える貴重な統計であると考えている」と話し、この統計の利活用についての本学や地域の大学との連携を呼びかけました。
講演後の鼎談でコーディネーターを務める牧野教授