専門ゼミ生の就活支援
※職位や内容は投稿時のものです
2022年12月27日更新
今年私が担当する専門ゼミ生のうち、就職を希望する学生16名全員が前期において就職先から内定をもらっている。しかも、その多くはゼミ生自身が就職先として理想とする企業だ。中には明治安田生命総合職など、競争率が非常に高い企業から内定をもらっている者もいる。まだその時点で大学の内定率が50%未満のことなので、かなり早いと言えるだろう。
学生が早く就職先から内定をもらうのは、学生自身の努力によるものだと言えばそれまでだが、就活戦線はある意味早い者勝ちという特徴がある。早く内定がもらえば、4年生にとっても、残りの学生生活がバラ色になる。勉学に励むにもよし、アルバイトにも力が入るし、旅行や趣味など、思い切って遊べる。人生の中で最良の時期と言っても過言ではない。しかしながら、なぜ半分以上の4年生が前期終了時点で内定をもらえないのか。このような問題意識をもって、10年ほど前から就活支援について色々と試行錯誤をしてきた。
この問題を解決するにはいくつかのポイントがある。紙幅の関係で多くは語れないが、目立つのが就活の始動が遅い点だ。本学多くの学生は4年生になってから就職のことを考え始める。本学では1年生からキャリア指導を行っているにもかかわらず、学生としては、あくまでそれを授業の一環として受け止め、自分自身の就活と結びつける者は少ない。ところが、多くの企業は4月に早々内定を決めてしまう。競争率が高い企業ほど内定を出す時期が早い傾向だ。このままでは、本学の学生が厳しい就活戦線から落ちこぼれてしまう。
そこで、私はゼミ生にいち早く自分自身の就活の準備をさせるために、3年生の最初のゼミに「理想とする就職先」というテーマで1000字程度のレポートを書かせることにした。具体的には、自分が理想とする3つの就職先について、理由や就活方法などを述べ、次週にレポートを提出し、それを元に面接指導を行う。しばらく経つとゼミ生の考え方が変わるかもしれないので、半年後の後期最初の週で提出レポートを用意して、一人一人面接指導を行い、確認を行う。この時点で一部のゼミ生の考え方が変わっているので、その詳細についてアドバイスをする。また、条件が許されるゼミ生にはインターンシップを勧め、自分自身が行きたい企業などの職場体験をしてもらう。
その結果、一部のゼミ生は3年後期に就職先から内々定をもらい、4年生になって間もない時期に、私の元へ相次いで内定報告をするようになった。少数だが、就活に苦労しているゼミ生には、人脈を生かして就職先を紹介するなど、サポートも行った。私事で恐縮だが、私は来年で定年となるため、規則上ゼミ生募集もできないし、就活支援などの公務からも外れることとなる。他の先生の参考になればと思い、最後のリレーエッセイを執筆した次第だ。
今年私が担当する専門ゼミ生のうち、就職を希望する学生16名全員が前期において就職先から内定をもらっている。しかも、その多くはゼミ生自身が就職先として理想とする企業だ。中には明治安田生命総合職など、競争率が非常に高い企業から内定をもらっている者もいる。まだその時点で大学の内定率が50%未満のことなので、かなり早いと言えるだろう。
学生が早く就職先から内定をもらうのは、学生自身の努力によるものだと言えばそれまでだが、就活戦線はある意味早い者勝ちという特徴がある。早く内定がもらえば、4年生にとっても、残りの学生生活がバラ色になる。勉学に励むにもよし、アルバイトにも力が入るし、旅行や趣味など、思い切って遊べる。人生の中で最良の時期と言っても過言ではない。しかしながら、なぜ半分以上の4年生が前期終了時点で内定をもらえないのか。このような問題意識をもって、10年ほど前から就活支援について色々と試行錯誤をしてきた。
この問題を解決するにはいくつかのポイントがある。紙幅の関係で多くは語れないが、目立つのが就活の始動が遅い点だ。本学多くの学生は4年生になってから就職のことを考え始める。本学では1年生からキャリア指導を行っているにもかかわらず、学生としては、あくまでそれを授業の一環として受け止め、自分自身の就活と結びつける者は少ない。ところが、多くの企業は4月に早々内定を決めてしまう。競争率が高い企業ほど内定を出す時期が早い傾向だ。このままでは、本学の学生が厳しい就活戦線から落ちこぼれてしまう。
そこで、私はゼミ生にいち早く自分自身の就活の準備をさせるために、3年生の最初のゼミに「理想とする就職先」というテーマで1000字程度のレポートを書かせることにした。具体的には、自分が理想とする3つの就職先について、理由や就活方法などを述べ、次週にレポートを提出し、それを元に面接指導を行う。しばらく経つとゼミ生の考え方が変わるかもしれないので、半年後の後期最初の週で提出レポートを用意して、一人一人面接指導を行い、確認を行う。この時点で一部のゼミ生の考え方が変わっているので、その詳細についてアドバイスをする。また、条件が許されるゼミ生にはインターンシップを勧め、自分自身が行きたい企業などの職場体験をしてもらう。
その結果、一部のゼミ生は3年後期に就職先から内々定をもらい、4年生になって間もない時期に、私の元へ相次いで内定報告をするようになった。少数だが、就活に苦労しているゼミ生には、人脈を生かして就職先を紹介するなど、サポートも行った。私事で恐縮だが、私は来年で定年となるため、規則上ゼミ生募集もできないし、就活支援などの公務からも外れることとなる。他の先生の参考になればと思い、最後のリレーエッセイを執筆した次第だ。
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