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英語の授業


准教授 後藤隆浩(イギリス文学)

 国際化、情報化が進行している現代社会において、安定した英語力を養成することの必要性、重要性が高まってきております。現代は、英語の運用能力を高めることによって、様々な可能性が得られる時代であると言えましょう。私は現在、経営学部において英語Ⅰおよび英語Ⅱの授業を担当いたしております。今日の社会状況に対応した、経営学部にふさわしい英語の授業となるよう努力いたしております。特に語学の学習におきましては、基礎の構築が重要です。英語Ⅰでは、英語運用能力の基礎をしっかり固めることを目標に語学トレーニングを行っております。さらに英語Ⅱ、英語Ⅲへと進んだ学習者は、着実に語学トレーニングを積み重ね、応用力の養成に取り組んでおります。

 効果的な語学トレーニングを行うためには、学習者にとって適切な語学的レベルの教科書を使用することが重要です。英語の授業計画は、教科書の選択という重要な作業から始まると言ってよいでしょう。語学の学習には、読む、書く、聴く、話す、の四領域があります。これらの四領域をバランスよく組み合わせた語学トレーニングを行うために、特に英語Ⅰでは総合教材という種類の教科書を使用しております。教材内容としては、例えば環境問題や異文化理解など、現代社会に関して深く考えることのできる英文を選ぶよう心掛けております。

 毎年、英語の教科書を選定する季節になりますと、現代は英語の学習者にとって、特に音声教材の点では、たいへんに恵まれた時代であると改めて思います。年々、教科書の内容を録音したCD付の教科書が多くなってきております。日本の英語教育史における教材の変遷を考えてみますと、この付属CDの登場は、英語の授業にとりましては誠に画期的なことであります。学習者は随時、CDを使って自習することが可能となったわけです。例えば、リスニング教材などもたいへん使いやすく、充分な効果が期待できるようになりました。また最近は、電子辞書を携帯して授業に出席する学習者が多くなってきました。教室での英語の授業風景も徐々に変わりつつあります。