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令和6年度卒業式


学長式辞

静岡産業大学の経営学部、スポーツ科学部での学士課程を修了し、本日、晴れて卒業式を迎えられる421名の皆さん、ご卒業まことにおめでとうございます。
静岡産業大学の教職員を代表して、心からお祝いを申し上げます。
今日まで、本日卒業するお一人お一人を、支え励ましてこられたご家族の皆様もさぞやお喜びのことと思います。心からお祝いを申し上げます。
また、年度末のお忙しい中にもかかわらず、ご来賓としてご臨席いただいています、藤枝市長北村正平様、磐田市長草地博昭様、藤枝市商工会議所会頭山田寿久様、磐田市商工会議所会頭鈴木裕司様をはじめ、
多くのご来賓の方々のご臨席のもと、卒業式を開催することができますことを、大変嬉しく思い感謝致します。

静岡産業大学は、1994年に開学し、本年度は開学30周年の記念すべき年でした。
開学30周年記念事業の一つとして、はじめて留学生を対象とした海外同窓会を開催しました。
11月14日にインドネシアのジャカルタ市で開催した同窓会には、20人、12月21日中国福州市で開催した同窓会には14名の卒業生が集まり、母国や日本の様々な分野で活躍している様子を生き生きと報告してくれました。
これまでに、静岡産業大学の卒業生の数は、1万1千人を超えています。多くの先輩たちが、静岡県内や全国・世界で、社会の中心となって活躍をしています。

皆さんが静岡産業大学に入学した2021年は、新型コロナ感染症の発生が続いていました。
行動制限や社会経済活動が抑制されている中にあって、東京オリンピック・パラリンピックが無観客で行われました。
4月からの授業は対面授業とオンライン授業を組み合わせて実施しました。密閉・密集・密接を避けて、間隔をあけて授業を行いました。
食堂でも透明アクリル板越しに、会話を最小限に、静かに食事を行っていたことを覚えていると思います。
大学祭も来客の安全を最優先に考えてオンラインで開催しました。
2022年、磐田キャンパスの大学祭である蒼樹祭、藤枝キャンパスの鳳翔祭が3年ぶりに開催できました。
蒼樹祭で「RE START」をテーマに掲げ、軽トラ市、多国籍料理のブース、体育館でのボール遊びなど多くのイベントが行われました。
鳳翔祭では、「BREAK OUT」をテーマに、軽音楽やダンスのステージ、SBSラジオ生番組、チャリティーバザーなどに多くの催事を行なわれました。
大学祭を企画段階から関り、運営の中心となって活動し、多くのお客さんの笑顔に接して充実感を覚えている学生も多いと思います。
2023年5月には、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に位置付けられ、感染対策は大学の判断が基本となりました。
本学は、感染防止策を徹底しながらもコロナ前の授業形式で授業を行うことにしました。
この年には、明るいニュースも多くありました。大谷翔平さんが、ホームラン44本を放ち、10勝を挙げる大活躍をしました。また、将棋の藤井翔太が史上初の8冠を独占し、20代の若者が偉業を成し遂げました。
2024年は、1月1日に能登地方を震源とする大地震のニュースで始まりました。大きな被害が発生し、現在も復興途上にあります。
7月8月に開催したパリオリンピックでは、日本の若者が大活躍し、過去最多となるメダル45個を獲得しました。
本学でも、硬式野球部は東海地区大学野球秋季リーグの静岡県リーグで優勝、サッカー男子は総理大臣杯に出場、女子はインカレに出場、トランポリン部の女子では世界トランポリン競技選手権でタンブリングに出場、柔道では女子が団体で全日本学生柔道優勝大会に出場、男子は全日本学生柔道体重別優勝大会に出場、バスケットボールでは、男女とも西日本学生バスケットボール選手権大会に出場など、
スポーツで素晴らしい成績を挙げてくれました。学業では、ゼミでの地域活動、海外研修、インターンシップ、クラブやサークル活動も盛んに行うことができました。

 皆さんは、楽しかったこと、頑張ったこと、目指したことをやり遂げたことなど、多くの思い出を持って、今日の卒業式を迎えていると思います。
また、これから社会に出て、それぞれの道を進むにあたって、心に誓っていることもあると思います。
皆さんと同年代の若者がどのように生きようとしているか、社会はどのように動いているのかについて、いくつかの情報をお伝えしたいと思います。
大手広告代理店の博報堂が「人生百年時代の大人とは」という調査結果を報告しています。これから社会に出る若者たちは、大人の条件として「社会性」「自立性」「利他性」が大切だと答えています。
また、百歳まで生きる時代になると考えている若者たちは、「年齢にかかわらず自分らしく生きる人」「いろいろなことに挑戦し続け、常に新しいことを学び、楽しみを見つけられる人」「環境に配慮し、他人や社会のために行動できる人」を大人像として挙げています。
これから、皆さんが勤める企業や組織は、物差しが多様化し、経済的価値より社会的価値を重要視するようになります。
働き方は、日本的雇用慣行(終身雇用、年功序列賃金、一括採用)から、ジョブ型ワークスタイルに移りつつあります。
AIやICTなど長足で進化するテクノロジーを十分に活用して、時間的、場所的な壁、組織の壁を越えた働き方が求められます。皆さんは、多様な幸福を追求できる社会、個人の自由度が肯定される社会をつくる主役になることが期待されています。
静岡産業大学の教育の理念には、「豊かな教養、高潔な倫理観、人間愛、社会に対する広い貢献意識を備えた職業人、社会のリーダーの育成に努める」とあります。
皆さんは、大学の4年間で、大学の理念に掲げた力を身に着けてきたと思います。卒業後も、この力をさらに伸ばすため、常に自分を磨いていくようにしてください。

さて、卒業式にあたり、皆さんに格言を紹介したいと思います。私が座右の銘にしていることわざです。
それは「艱難汝を玉にす」という言葉です。昨年の卒業式でも、この格言を紹介しました。
艱難の意味は、「容易でない、たやすく処理できない、安楽に進めない」という意味です。「艱難汝を玉にす」は、「人は困難に直面し、苦労を乗り越えることによって、人格が磨かれ、立派な人物になるということ」「逆境は人を賢くする」という意味です。
「艱難汝を玉にす」は、私が中学を卒業するとき、尊敬する先生から頂きました。
仕事をしていく中で、難しいことに直面したとき、この言葉を思い出し、安きに流される行動はやめようと思いました。
良い結果が得られたことばかりではありませんでしたが、難しいほうを選んだ時のほうが得るものが大きかったと思います。
皆さんも、これから、多くの困難に直面すると思います。これまでに学んだこと、身につけたことを最大限活かして、問われた課題に対して、自分で考え、解決策を創り、世に提案、提示するようにしてください。

また、これから社会人として働く中には、考え方や価値観が全く同じという人はいません。
異なる者同士が円滑にコミュニケーションを図るには、相手の気持ちや前提を想像し補う必要があります。
想像力が乏しいと、視野の狭い人、自分勝手な人と受け取られることも少なくありません。さまざまな分野に関心をもつ想像力の豊かな人になるよう常に自分を鍛え続けてください。

結びに、時間は皆さんに平等に与えられています。無駄に使うのも、有益なことに使うのも自由です。
皆さんの進む道は、それぞれ異なりますが、これまで育てていただいた家族を大切にし、社会から、「あなたがいてくれてよかった」を感謝されるような人になってください。
自分と異なる価値観を持つ人の考え方を想像する繊細な感性をもって、自由なものの見方ができる社会人として、羽ばたいていかれることを、心から期待して、式辞といたします。

令和7年3月17日 静岡産業大学学長 堀川知廣

卒業式の様子

司会
(左)鈴木伊織さん(スポーツ科学部)
(右)梶帆波さん(経営学部)

国歌独唱
(ソプラノ歌手 西尾麻衣子様)

学位記授与
総代 学長賞
(左)菅沼凱弥さん(スポーツ科学部)
(右)武田明莉さん(経営学部)

学部長賞
(左)原洸星さん(スポーツ科学部)
(右)奥村結子さん(経営学部) 

特別賞
(左から)
張紫喬さん(経営学部)
法月天仁さん(経営学部)
齊藤桃香さん(スポーツ科学部)
末冨穂香さん(スポーツ科学部) 

在学生代表送辞 
今藤椋右さん(経営学部)

卒業生代表答辞 
山口哲平さん(スポーツ科学部)

教員との記念撮影

経営学部 卒業記念パーティー

スポーツ科学部 卒業記念パーティー