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DP・CPと教育課程


本学の教育課程とDP・4領域の関係について

2023年4月1日
静岡産業大学
静岡産業大学の学修・教育は、知識や技能の習得に加えて、思考力や関心を高めることを目指します。

DP(ディプロマ・ポリシー)はそれに基づき、「知識・理解」「思考・判断・表現」「関心・意欲・態度」「技能」の4領域を構成要素とします。それぞれの一般的な定義は、文部科学省「学習評価について」に依ります(なお、学習評価は同「新学習指導要領の全面実施と学習評価の改善について」などにて、4観点から3観点に整理されましたが、本学は今のところ、4観点を継続する予定です)。

本学は、教育課程を構成する各授業科目が、DP・4領域のそれぞれにどの程度、重きを置くか示すため、シラバスにルーブリックを掲載します。本学のルーブリックは、各授業科目におけるそれぞれの領域へのウェイト(ウェイトの合計は100)を示します。

それらルーブリックを教育課程表に基づき、一表に整理しました。当該資料1~5ページが2023年度経営学部カリキュラム、6~9ページが2023年度スポーツ科学部カリキュラムです。表頭はDPを構成する4領域、表側はCP(カリキュラム・ポリシー)に基づく教育課程・授業科目であり、この表は授業科目及び4領域を用いて、本学のDPとCPの関連を示します。
学生の皆さんはこの表により、DPを意識した授業選択が可能です。例えば、DP・4領域のうち「関心・意欲・態度」を高めたいと考える場合、表に基づき、それに重きを置いた授業科目を選択する、という形です。

本学は各学生のジェネリックスキルをジェネリックスキル測定テスト(PROG)により、各授業科目の特性をこの表により可視化し、図1に示す通り、それぞれの学生により適した学修・教育を可能とします。

具体的には、1年次にPROGを受験、入学時のジェネリックスキルを把握します。学生向けの解説会では、PROGの結果とDP・4領域の関係を扱います。例えば、PROGにて、ある項目が低かった場合、それを伸長させるよう、DP・4領域のうち「思考・判断・表現」に重きを置いた授業科目を選択するとよい、という形です。学生の皆さんは、この表やシラバスを参照し、卒業要件や授業内容などと合わせて、履修する授業科目を検討します。学生の皆さんは本学でそのような学修を継続し、3年次に再度、PROGを受験、学修後のジェネリックスキルを把握します。

図1:本学の学修・教育体系

図1 本学の学修・教育体系

(注)大学・学部は本表を用いてDP・4領域の観点からもCP・教育課程を検証し、それらの改善を続けます。
(出所)本学の制度などに基づき、静岡産業大学作成。
また、この表を適宜、集計することにより、本学の教育課程をDP・4領域の観点から考察できます。当該資料4・5ページのグラフが経営学部、8・9ページのグラフがスポーツ科学部の教育課程を示します。グラフのひとつを抜粋し、図2に示します。

図2:本学の教育課程とDP・4領域の関係(例)

図2 本学の教育課程とDP・4領域の関係(例)

(出所)2023年度シラバスに基づき、静岡産業大学作成。
ウェイトの合計は常に100であるため、四角形は形が変わるものの、大きさが変わることはありません。また、今のところ、本学がある形を理想とすることはありません(全体が「知識・理解」「技能」に極端に偏ることは避けたく思います)。

当該資料のグラフ全体を通して、例えば、以下が分かります。
  1. 両学部とも「知識・理解」に重きをより置くこと。次に「思考・判断・表現」「関心・意欲・態度」に重きを置くこと。
  2. 基礎教育科目は科目群(基盤能力形成科目、教養科目など)ごと、特性が異なること
  3. ゼミナール科目(専門演習、専門ゼミナール、卒業研究)は、一般的な科目に比べて、「思考・判断・表現」「関心・意欲・態度」に重きを置くこと
  4. 保育士に関する科目と教職関連科目は、4領域への重きの置き方が異なること

本学は、このように各学生のジェネリックスキルや各授業科目の特性を可視化、それぞれの学生により適した学修・教育を可能にするとともに、知識や技能の習得に加えて、思考力や関心を高めることを目指します。