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「言葉」を通して世界の平和を


講師 土居 繭子(日本語教育、異文化間コミュニケーション)

 私は普段、留学生に日本語を教えています。
 毎日、言葉の面白さを感じています。
「重さ」と「重み」ってどう違うんだろうとか、「眠い」と「眠たい」ってどう違うんだろうとか…。留学生にわかるように説明するには、どうしたらいいのだろうと日々考えています。

 私が、日本語を教える仕事に就こうと思ったのは、中国人の友人から言われたこんな言葉がきっかけでした。
 「私、日本人ってもっとこわい人たちかと思っていた。でも、マユコと会って、日本人でも友達になれるんだってわかったよ。今は日本に留学してみたいと思っている。」

 「会って話をする」ってすごいことなんだと思いました。
 話をして、相手のことを知り、友達になる。これは世界平和につながることだとその時思いました。
 そんな世界平和の野望のもとに、土居ゼミでは、話をするツールである「言葉」や、「コミュニケーション」、「比較文化」などのキーワードで研究を進めています。

 これまでの先輩は、「韓国語と日本語の関係性」について調べたり、「第一印象の重要性」という研究の中で「表情が違うと、同じセリフを言っても違うメッセージを与える」などのアンケート調査をしたり、「わたしゎ」などの「小文字の与える印象」について研究したりしました。

 今年度は、「地域の魅力を知ろう」というテーマで、調査・取材を行っています。
 来年度は、「SNSでのコミュニケーション」について取り上げてみたいと考えています。特に、絵文字やスタンプなどを使った若者のコミュニケーションについて考え、iBooks Authorを使って電子書籍の形にまとめていきます。