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ホーム >  SSUアーカイブ >  まなびのとびら >  「人格の完成」を目指した教育のあり方とは

「人格の完成」を目指した教育のあり方とは


准教授 松永 由弥子(生涯学習学、社会教育、家庭教育、青少年教育)

 静岡産業大学情報学部では、学部で学んだ情報の専門知識を教育場面で活かすことができるよう、高等学校の「情報」科教員の免許が取得できる教職課程を設置しています。私は、その課程の「教職に関する科目」の中の「教育原理」や「教育と社会」等、教育学の科目を担当しています。
 現代日本の教育は「人格の完成」を目的として、人々の学びをサポートするために提供されています。教育というと、学校で行われ、学校で完結するものだと考えている人が多いようですが、未熟に生まれた人間が、一人前の人格を備えた人間になるまでには、家族をはじめ、いろいろな人と関わり、様々な場所での経験を積んでいくものです。そのように考えると、教育は、学校だけでなく、家庭や社会と密接にかかわっていることが想像できるでしょう。
 そこで、私の授業やゼミでは、私たちが生きている社会が教育に要求するものや、様々な学びのスタイル、人格が完成した人々が成し遂げた偉業など、学校教育にとらわれない教育の様相にも焦点をあてています。例えば、『社会学』の授業では、日本で学校に行くことが当たり前と考えるようになった経緯や、教育を「社会化」と捉える理論を紹介しています。また、『日本人論』やゼミ研究では、人格の完成と関わりのある精神性について取り上げ、偉人研究を行っています。
 このような授業を通して、学生の皆さんと一緒に、人格の完成を目指した、これからの私たちの生き方・学び方・教育のあり方について、探求していきたいと考えています。